大阪・京町堀のバー「エル カミノ」(大阪市西区京町堀1、TEL 06-6441-8881)が11月、オープンから6周年を迎えた。
店主の楠隆英さんは、45歳の時に病気で倒れたのをきっかけの一つとして、約21年続けたアパレル・デザイナーから転身。仕事に復帰する際にアパレル関係とは別の職業を模索し、バーの経営を決意した。
1カ月かけて、スペインで店の造りやメニューを研究。靱公園を望める今の物件に決まるまで1年を要したという。内装は、スペインのパティオをイメージした色と壁の質感。店舗面積は10坪、席数はカウンターとテーブルを合わせて15~17席。
バー経営に専念していた楠さんに転機が訪れたのは開店から5年目のこと。常連客が結婚することになり、ミニドレスの製作を依頼されたという。久しぶりにデザイン画を描き、友人のパタンナーの協力を得てドレスを完成させた。「服を作る事でリフレッシュできて、バー運営も頑張ろうと改めて決心した。商業的な売れ行きを考える必要はなく、依頼客のためだけのデザインを楽しむことができた」と楠さん。「これからは、デザイン仕事の再開やバーでのイベント開催など、こだわって作ったこの店の可能性をもっと広げていきたい」とも。
提供するメニューは、「パーナ貝薫製オイル煮」(500円)、「焼き野菜のミルフィュ風」(700円)、「野菜とひき肉のドライカレー」(800円)、「Pizzaマルゲリータ」(1,000円)など。
営業時間は18時~24時。日曜定休。