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大阪・本町で「乙女コンサート」 相愛高校の生徒が発案、15周年

「乙女コンサート」で合唱の指揮とピアノ伴奏を担当する大濱さんと渡辺さん

「乙女コンサート」で合唱の指揮とピアノ伴奏を担当する大濱さんと渡辺さん

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 大阪・本町の相愛高等学校(大阪市中央区本町4、TEL 06-6262-0621)で、生徒が自主的に企画・運営する公開コンサート「乙女コンサート」が、6月27日に開催される。

相愛学園本町講堂の様子

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 2000年に初めて開催され、今年15周年を迎える同コンサート。音楽科の生徒らが毎年主催するもので、3年生は6月、2年生は11月、1年生は翌1月に開催している。ソプラノ独唱、ピアノやフルートの独奏、二重奏、三重奏、合唱などで約20の楽曲を披露する。

 今では恒例行事となっている同コンサート。初回開催のきっかけは、当時の3年生が自分たちでコンサートを開きたいと自主企画したことから。当時より音楽科で指導してきた秋田教諭は「もともと生徒たち自身に強い思いがあり始まったイベント。『乙女コンサート』という名前も生徒たちが付けた。当初は3年生だけが開いていたが、自主性が醸成されることや舞台経験を積めることから、2年生や1年生にも拡大して開催するようになった」と話す。

 コンサートは全て生徒らが取り仕切る。事前準備はもちろん、演目ごとに舞台の配置を換えるなどの運営も担い、コンサートマネジメント力の向上にもつながっている。1年生では指導側が介入することも多いが、3年生にもなると自然と役割分担し、企画を進めていくという。「クラス全員で歌う合唱の朝練でも、以前は遅刻者がいたこともあったが今ではゼロに。全員の意識が高まっている」と、合唱のピアノ伴奏を担当する渡辺君佳さん。

 合唱で指揮を担当する大濱未侑さんは「乙女コンサートは、目標に向けて自分がどのくらいうまくなったか確認できる通過点のようなもの。指揮を担当しはじめてからよく考えるようになり、音楽への理解も深まったと思う」と話す。

 「どの曲もみんなが頑張って練習しているので、ぜひ全部聞いてほしい」と来場を呼び掛ける。「特に最後の合唱『青春譜』は先生の指導ではなく、自分たちで高め合ってきた集大成なので一番力が入っている」とも。

 13時開場、13時30分開演。入場無料。

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