ホテル「プリンス スマート イン 大阪淀屋橋」(大阪市中央区高麗橋4)が11月16日、大阪・淀屋橋にオープンした。
建物は16階建てで客室は333室。経営は西武・プリンスホテルズワールドワイド(東京都豊島区)で、国内外に86ホテルを展開する。同社は西武グループの系列会社で、2021年にグループ内の組織再編により誕生。ホテル資産の管理事業と切り離し、業務をホテルなどのオペレーションに特化した。プリンスホテルブランドが大阪市内に進出するのは初めてという。
「プリンス スマート イン」は2020年に東京・恵比寿で開業。静岡・熱海、京都2カ所など全国に7館を展開する。デジタル世代と呼ばれる20代の若年層がターゲットで、デジタル技術を導入した非接触型のサービスを提供する。「大阪淀屋橋」では今後、観光マップなどを表示するデジタルサイネージや、顔認証機能を搭載した自動チェックイン機を順次導入するという。
12月14日にはオープニングセレモニーを行った。西武ホールディングスの後藤高志社長は「地元の人・大阪に来る人の両方に喜ばれるホテルにしたい」とあいさつ。大阪観光局の溝端宏理事長は「来年はコロナ前の水準に観光需要が戻る大事な年」と力を込め、「これからの観光はDX活用が重要。地元に密着してもらうことが、大阪を魅力のある場所にしていくことにつながれば」と期待を寄せる。