フレンチレストラン「SINAE(シナエ)」(大阪市中央区伏見2、TEL 06-6201-6556)が、大阪・北浜にオープンして1カ月を迎えた。
店舗面積は24坪、席数は17席。シェフの大東和彦さんは24歳で渡仏し4年間修業。帰国後東京や大阪のレストランに勤務した後、2012(平成24)年、北浜・土佐堀川沿いにカウンター席のみのフレンチ「エッサンシエル」を開業した。テーブル席がある店にするため1月末に閉店。10月2日、移転リニューアルした。「前の店から通ってもらったお客さまの行動範囲内に店を出したい」と、淀屋橋・北浜エリアに絞って移転先を探したという。
コース料理を昼(1万3,200円)と夜(2万2,000円)にそれぞれ1コースずつ用意する。店名の由来は「シンプル、ナチュラル、エッセンス」から。「土地に根差した旬の食材を主役に、過剰なソースや装飾をそぎ落とし、アイデアを一ひねりして味を表現する」のがテーマという。今の季節は6種類の「アミューズブーシュ」(突き出し)に柿や梨を使い、肉料理では岐阜県から仕入れた鹿肉に甘みのあるイチジクのソースを添えて提供する。
移転後の内装について「調理する様子が席から見えるようにするとともに、厨房(ちゅうぼう)内にはシェフズテーブルも設けた」と大東さん。移転前の店は40代以上の夫婦や友人同士などの利用が多く、毎月通っていた人もいるという。「近隣で働く人にもこの店から知ってもらい、気に入ってもらえたら」と期待を寄せる。
営業時間は、昼=12時~15時(金曜・日曜のみ、入店は12時30分まで)、夜=17時30分~22時30分(入店は19時まで)。月曜、第2・第4日曜定休。