「ホテル・アンドルームス大阪本町」(大阪市西区靱本町1、TEL 06-6479-2311)が4月27日、大阪・本町にオープンして5周年を迎えた。
同館は地上7階建てで、客室数は103室。経営は「ソラーレ ホテルズ アンド リゾーツ」(東京都港区)。開業当初は宿泊客の9割が外国人旅行客だったが、2021年春に著名なインフルエンサー(=情報発信に影響力を持つ人)が宿泊し、SNSに投稿したことがきっかけで、若い世代からの予約が急増したという。アシスタントオペレーションマネジャーの中村彩乃さんは、「コロナ禍を背景に、『国内で海外旅行気分を楽しみたい』と利用する関西圏の10代・20代女性が増えた」と説明する。
中村さんによると、客室に韓国料理をデリバリーして並べ、写真をSNSにシェアすることが「渡韓ごっこ」と呼ばれ、ホテルステイの新しい楽しみ方として全国に広まっているという。「『アンドルームス』ブランドが、本町をきっかけに若い層に認知された。新大阪や名古屋にある系列ホテルの予約が増える効果もあった」と明かす。
1階のイタリアンの店「RUUUST(ルースト)」では、宿泊者向けの朝食やドリンクを提供するほか、昼には一般向けのランチとカフェメニューを用意する。今後について、中村さんは「リピーターにも喜んでもらえるよう、朝食メニュー刷新を予定している。現在休止中のディナー営業再開も計画している」と意欲を見せる。