大阪・本町のビジネス交流を楽しむバー「コナイト」(大阪市中央区南本町3、TEL 090-4764-9139)が閉店を発表し、4日から「さよなら営業」を行う。
「飲みながら仕事の話を楽しみ・交流するバー」として2019(平成31)年2月にオープンした同店。コロナ禍では、2020年3月の自粛閉店を皮切りに、壁一面を窓に変更する大掛かりな改装工事を行うなど工夫して営業してきた。同店を経営する「Kaeru」(備後町3)の大崎弘子社長は「出会う機会が減った今こそ交流の場が必要と考え営業を続けてきたが、1月の時短要請で心が折れた」と話す。
「会費の5,000円を支払うと『毎日1杯無料、お連れさまも1杯無料』の料金システムは、毎日営業できてこそお得で楽しく、会員同士が会う機会や紹介し合える機会が生まれるもの。来月営業できるかどうか分からないコロナ禍では理想の営業ができない」と閉店を決めた。
コロナ前の週5日の営業日に戻せる見通しが立たず、時短営業は通算20カ月に及んだ。「コロナ禍が始まってから理想だと思える営業ができたと思える日はほとんどない。営業日を決めるのは自分でありたかった」と大崎さん。「『コミュニティーを超えたビジネス交流』を掲げてオープンし、『こんな場が欲しかった』と言われたことで手応えを感じていた。店作りに挑んだことにも、閉店を決めたことにも後悔はない。今後は時期を見て違う形で再開できたら」と大崎さんは意欲を見せる。
「コナイト閉店 さよなら営業」のメニューは、生ビール(550円)、ハイボール(550円)。大崎さんと大学生スタッフを含む4人体制で店を開ける。
営業時間は19時~23時。今月8日まで。