「割烹かせの」（大阪市中央区伏見町2、TEL 06-4256-0051）が9月10日、大阪・北浜にオープンした。

大きなエビが載るランチの海鮮丼セット

　店舗面積は約30坪で、席数は56席。同店は淀屋橋と北浜の居酒屋「うおじ」の系列店。店主の綛野晃弘さんは「既存店の近くにもっと広い場所で割烹（かっぽう）スタイルの店を出したかった」と出店の背景を説明する。

　同店は倉庫を持っているため、その時期に手に入る「いい素材」を大量に安く仕入れることができるという。「オープンに合わせ、コロナ禍でマグロ業者が在庫を抱えていた脳天と呼ばれる希少部位を大量に仕入れていた」（綛野さん）といい、オープン時はマグロの丼を中心に提供。「ネギトロ丼がSNSでバズって想定の5倍以上のスピードで売れた。一時は1日200人客が来たことも」と明かす。ランチは約25種類を用意。海鮮丼（1,000円）などの定番メニューのほか、その時期のお薦めの魚介などを使った定食を提供する。

　夜はコースや一品料理をそろえる。「お客さんに喜んでほしい」（綛野さん）と、酒を飲む客には自家製のからすみを目の前でバーナーであぶり、無料で提供するという。

　「料理は素材で決まる」と言う綛野さんは「いい食材をシンプルに味付けて、丁寧な盛り付けで出したい」と力を込める。「産地と時期が合うと今でも驚きの味に出合えることがある。お客さんに喜ばれる料理をこの店でも出していけたら」と意欲を見せる。

　営業時間は、11時～14時、17時～23時。土曜・日曜・祝日定休。新型コロナウイルス対策として定期的な消毒・換気、パーテーションの設置などを行って営業する。