関西のスパイスカレー店のレシピを紹介する本が1月、大阪・京町堀の出版社「合同会社インセクツ」より刊行された。
本のタイトルは「関西のスパイスカレーのつくりかた2」。第1巻は2018(平成30)年に発行し現在4刷目。船場エリア内では「紀伊國屋書店 本町店」や「Calo Bookshop & Cafe」(肥後橋)、「FOLK old book store」(北浜)などで扱う。
同書では、関西のスパイスカレー店の店主がオリジナルレシピを紹介。大阪・京都・兵庫・奈良・和歌山の31店舗が参加、60点のレシピを掲載する。レシピに使うスパイスや食材はスーパーでも手に入る一般的なもので、料理初心者でも簡単にできるよう考えられたものだという。
編集を担当した小島知世さんは「関西のスパイスカレーは自由度が高く、カルチャーと結びついていることが特徴」と力を込める。関西のスパイスカレー店は、もともと料理人でなかった人が店を始めたり、通常カレーに使わない食材を使ったりするなどの特性があるという。店で音楽イベントを開催するなど活動に広がりがあることも特徴といい、店の選定はおいしいことはもちろん、飲食店経営にとどまらない活動をしている店をピックアップしたと説明する。
営業担当の菅原奏さんは「第1巻の発売後、レシピを作った読者が店に行って感想を伝えるなど、新たなコミュニケーションも生まれたと聞く」と明かす。「レシピ以外のコラムなども充実しているので、読み物としても楽しんでもらえたら」と笑顔を見せる。