大阪・肥後橋の愛媛県大阪事務所の物産品販売コーナーに6月下旬、真珠アクセサリーのガチャガチャが設置された。
ガチャガチャを考案したのは「宇和海(うわかい)真珠」(愛媛県宇和島市)。愛媛県は真珠の生産量で日本一だが、昨年アコヤガイの原因不明の大量死が発生。同社営業部・松本哲哉さんは「打撃を受けた県内の真珠業界に、明るい話題を提供したかった」と開発の経緯を明かす。
ガチャガチャは1回1,000円。500円玉を2枚入れると真珠を使ったピアスやネックレス、ブレスレットが入ったカプセルが出てくる。銀色のカプセルは「あたり」でアクセサリーが2個入っているという。
現在は愛媛県内の道の駅5~6カ所に設置。東京・新宿の東急ハンズにも期間限定で置かれている。宇和島市の道の駅「きさいや広場」では「平均して月に300個、コンスタントに売れている」という。
松本さんは「真珠は愛媛県の特産品だがあまり認知されていない」と言い、今後は県内の観光施設のほか愛媛とつながりのある全国の施設にも設置する予定と話す。「真珠はフォーマルなイメージで、貴金属の店に入るのも敷居が高い。ガチャガチャを利用することで本物の真珠をもっと身近に感じてもらえたら」と期待を寄せる。