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大和煮の老舗「江戸三・大和屋」が新店 いなりずしと弁当を主力に

店主の大和正典さん

店主の大和正典さん

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 大和煮の老舗店「江戸三・大和屋」(大阪市西区江戸堀3、TEL 06-6446-0055)が6月19日、新なにわ筋沿いに別館をオープンした。

大和煮を使った「浪花いなり」

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 1871(明治4)年に創業した老舗。「大和煮」は、創業者の大和屋清七がニシンや川魚などの甘露煮を製造し、その屋号にちなんで命名されたと伝えられており、看板商品の「あさり大和煮」は大阪府の「大阪産(もん)名品」にも認証されている。

 新しく構えた別館は、一見カフェのようなレトロモダンな雰囲気に仕上げた。店舗面積は29.4平方メートル。本店は大和煮専門だが、別館では、大和煮を使ったいなりずしや弁当を中心に販売する。

 いなりずしの「浪花いなり」(6個入り918円~)は、これまで予約制で限定販売していたが、別館では毎日店頭に並べる。関西の食材を多く使った日替わり弁当の「関西弁」(900円)には、必ず大和煮を添え、身近に食べてもらう工夫を施す。近隣のオフィスワーカーに好評で、昼の2時間で完売するという。

 店主の大和正典さんは「若い人はつくだ煮を食べない。ここがつくだ煮屋だと分かったら新しい客層に出会えない。つくだ煮に興味がない人に訪れてもらうため、ここは一体何屋なのかと思われるくらい、新しいイメージでやりたかった」と、別館オープンに込める思いを話す。

 本店には古くからのリピーターが多い。大和さんは「ありがたいことにおいしいと言ってもらえている。我々にとって、おいしいものを作るのは当たり前のこと。保存料や化学調味料は一切使わない。それなりの値段になるが、良い素材を使いきちんと作ることを大事にしたい」と、作り手のこだわりを見せる。

 営業時間は10時~18時。土曜・日曜・祝日定休。いなりずしと弁当の販売は11時~、なくなり次第終了。

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