大阪・道修町の少彦名(すくなひこな)神社で3月上旬より、新型コロナウイルス退散を祈願し御朱印帳に「病気平癒・健康祈願」の判を押す対応を開始した。
同神社は1780年、日本と中国の医薬の神様をまつり開闢(かいびゃく)。1822年に大阪でコレラが流行した時、丸薬を作りお守りの張子の虎を配ったところ病気が平癒したといういわれを持つ。周囲には医薬品会社や薬局などが立ち並び、地域で「神農(しんのう)さん」と呼ばれ親しまれる。宮司の別所賢一さんは「ウイルスの影響を受け、2月中旬から参拝客が急に増えた」と話す。
同神社では現在の社会状況を受け、平癒を祈り御朱印帳に判を押印するほか、毎日あげる祝詞でも疫病退散の祈りを込める。社務所では「健康守り」を買い求める人も増えているという。健康お守りの購入者は、先着500人に経口サポートドリンクも渡す。
別所さんは「御朱印帳に判を押したり、お守りを持ってもらうことで健康への意識づけや心のよりどころにしてもらえたら」と期待を寄せる。
開門時間は6時30分~18時。御朱印授与時間は10時~16時。お札・お守りの授与時間は9時~17時。3月17日~23日は「春日願(はるひがん)・敬神崇祖(けいしんすうそ)」の御朱印を配布。