大阪・堺筋本町に4月1日、ものづくりができるファブスペース「The DECK(ザ・デッキ)」(中央区南本町2)がオープンした。
ものづくりを楽しむ個人と企業が日常的にコミュニケーションをとる「新たなものづくり拠点」を目指す同スペース。3Dプリンターやレーザーカッター、工業用ミシンなどの機材を備える。面積は65坪。
デジタル工作だけでなく、手軽なDIYやリフォームなど、より一般的なものづくりでの利用も見込む。駅直結のビルで堺筋に面した立地、サラダバーまで備えるカフェのような内装、男女で異なる利用料金設定など、多様な利用者を増やすための工夫を凝らす。
同スペースをプロデュースした角勝さんは「普段の生活では得られない情報が得られ、その場で作ってしまえる。インプットとアウトプットが非常に近接したスペース」と特色を話す。「これまでのファブスペースやコワーキングスペースの利用者は、IT関係やアーリーアダプター(初期採用者)の方が中心で男性が多かった。女性にも来てもらい、本当の多様性を実現できれば」とも。
同スペース開設と同時に、米サンフランシスコに親会社「J.B.Goode Inc.」の登記を完了。関西で生まれた新しい製品やサービスを海外に広めていく窓口として活用していくという。
CEOの白田哲也さんは「個人だけ、企業だけ、あるいは業界内だけでは生まれないものを作りたい」と意気込む。
個人の月額利用料は、男性=9,800円~、女性=7,800円~。ドロップイン利用は1日1,600円。企業向けのパートナープログラムも用意する。
営業時間は9時~23時。