終活カウンセラー協会は4月12日、大阪産業創造館(大阪市中央区本町1)で「終活シンポジウム~終活フェスタ2014大阪~」を開催する。
同協会は2011年4月の設立以来、「終活」は「人生の終焉を考えることから自分を見つめ直し、今をより良く自分らしく生きる活動」「死への準備ではなく生き方」であるとして、全国各地で講演活動や検定、勉強会などを行っている。年間の講演数は、同協会代表理事の武藤頼胡(むとうよりこ)さんだけで約130回。検定の受講生は今年3月時点で2800人を超えた。
受講生の中心は40~60代が多いが、近年は「終活」という言葉がよく聞かれるようになったこともあり「20~30代の若い世代の受講生が増えており、中には中学生の方も。自身のためだけでなく、家族のために終活に取り組む方が3割ほど」と同協会の堀内美菜子さん。
過去に東京で来場者参加型のイベントは開催されたが、シンポジウムは今回の大阪が初開催。昨年8月に開催された「終活フェスタ2014 in 東京」で関西地区での開催を望む声があり実現した。
当日は、武藤さんが「終活とは よりよい人生のために」をテーマに、実際に終活に取り組む兵庫県在住の神尾洋一さんが「実際に終活に取り組んでみて」をテーマに、それぞれ講演する。パネルディスカッション「真の終活についてそれぞれの立場から考える!」には武藤さん、浄土宗大蓮寺住職の秋田光彦さん、「国境なき医師団日本」会長の黒崎伸子さん、リリーフ社長の赤澤健一さんが出演。このほか、寺院や遺品・生前整理、認知症予防など幅広い分野のブースが出展。終活カウンセラーによる終活に関する相談ブースの設置も予定されている。来場者全員にオリジナルエンディングノートなどを進呈。
堀内さんは「今回のシンポジウムのテーマは、周囲との絆。終活は一人で行うものではなく、家族や友人、地域の方々と一緒に考えることでより深いものになる。家族や身近な方々と一緒に来場いただければ」と参加を呼び掛ける。
開催時間は13時~16時40分(12時開場)。参加無料。