大阪市中央区役所の1階ロビーで10月24日・29日、それぞれ「文楽へのいざない」「能楽へのいざない」と題したワークショップが開かれる。
文楽は大阪が誇る伝統文化で、近松門左衛門の作品にも大阪を舞台にしたものがある。同区内には、人形浄瑠璃や文楽の公演などを行う「国立文学劇場」が建つ。
文楽と関わりの深い同地区。「地域性を活かした、伝統芸能を中心とした文化の鑑賞や体験教室を開催することで、区民が学びを通じてまちの魅力を発見し、まちへの愛着を深めることを目指す」という。
24日の「文楽へのいざない」では、幼いころに生き別れたわが子と再会するが、娘のためを思って名乗ることができない親子の情の物語「傾城阿波鳴門(けいせいあわのなると)」から「順礼歌の段」を上演。併せて、人形遣いが浄瑠璃人形について、その仕組みや遣い方を説明する。
29日の「能楽へのいざない」では、世界最古の仮面劇で、太閤(たいこう)秀吉も愛好していたとされる、能の中でも結婚式などめでたい席での「たかさごや~」の謡(うたい)で知られる「高砂(たかさご)」を実演。「住吉明神(みょうじん)」を山本能楽堂の山本章弘さんが演じる。謡のレクチャーも予定。
同能楽堂は大阪最古の能楽堂で、国の登録有形文化財にも登録されている。
開催時間は12時15分~13時。入場無料。