新卒大学生を対象とした就活調査レポートサイト「就活総合研究所」および就活情報メディア「就活の教科書」を運営する、株式会社Synergy Career(本社:大阪府大阪市、代表取締役社長:岡本 恵典)は、26卒と27卒の就活生を対象に、就活とアルバイトに関する調査を実施いたしました。集計した172名の回答をもとにアンケート結果を報告します。
本プレスリリースの内容を転載・引用される場合は、情報の正確性を保つため、(https://reashu.com/research/shukatsu-baito/)のURL明記をお願いします。
◆調査サマリー
1、就活生の80.2%が就活本格化後もアルバイトを継続意向
就活が本格化してもアルバイトを「勤務日数を減らさずに続ける」(35.3%)、「勤務日数を減らして続ける」(44.9%)と回答した就活生は80.2%にのぼりました。8割の就活生が、就活とアルバイトを両立する意向を持つことが明らかになりました。
2、就活生の72.8%がバイトより就活を優先
就活とアルバイトのどちらを優先するかについて、「非常に就活を優先する」(31.6%)、「やや就活を優先する」(41.2%)と回答した就活生は72.8%でした。アルバイトを続けながらも、就活を第一に考えて行動する学生が7割を占めました。
3、就活生の70.9%が「就活にはお金が必要」と回答
就職活動には「非常にお金が必要だと思う」(27.9%)、「ややお金が必要だと思う」(43.0%)と回答した就活生は70.9%でした。7割の学生が就活には経済的負担が伴うと感じており、アルバイトを続けながら資金を確保している様子がうかがえます。
4、就活生の45.6%が就職先を意識してアルバイトを選ぶ
アルバイトを選ぶ際、就職先を「非常に意識して選んだことがある」(13.2%)、「やや意識して選んだことがある」(32.4%)と回答した就活生は45.6%でした。約半数がアルバイトを社会経験の機会として捉え、キャリア形成を意識していることがわかりました。
◆就活とアルバイトに関する調査に至った背景・調査概要
以前は就活期間中にアルバイトを辞める学生が多く見られましたが、現在は物価高騰などの理由により、アルバイトを続けながら就活を行う学生が増えています。また、アルバイトや長期インターン経験を通して得たスキルを自己PRに活かすケースも増加しています。そこで今回は、「就活とアルバイトに関する調査」を実施しました。
参考:【バイトは休むべき?】就活とアルバイトを両立する3つの方法 | 辞めるのはオススメしない!
【就活とアルバイトに関する調査】
- 長期インターンを含む、アルバイトをしていますか?
- 就活が本格化しても、アルバイトを続けようと思いますか?
- 就活とアルバイトだと、どちらを優先しますか?
- 就活はお金が必要だと思いますか?
- 就職先を意識してアルバイト先を選んだことがありますか?
- アルバイトで得た経験は、将来のキャリアに役立つと思いますか?
- 就活とアルバイトについて感じたことがあれば自由に記入してください。
【アンケート概要】
調査対象:26卒・27卒で就活中・就活を終えた学生
調査期間:2025年10月15日 ~ 2025年10月21日
調査方法:インターネット上でのアンケート調査
有効回答数:172人(男性72人:女性100人)
◆アンケート結果
(Q1)アルバイト(長期インターンを含む)をしている割合
79.1%の就活生がアルバイトをしたことがあると回答しました。
中でも27.3%の就活生は週4日以上アルバイトとして勤務していることがわかりました。
(Q2)就活が本格化しても、アルバイトを続ける割合
就活が本格化してもアルバイトを「勤務日数を減らさずに続ける」(35.3%)、「勤務日数を減らして続ける」(44.9%)と、合わせて80.2%の就活生がアルバイトを継続する意向を示しました。
一方で、「就活が落ち着くまでは休む」(7.4%)、「辞める予定」(12.5%)と回答した就活生はあわせて19.9%にとどまり、多くの学生が就活とアルバイトを両立させることを前提としていることが明らかになりました。
(Q3)就活とアルバイトの優先順位の割合
就活とアルバイトのどちらを優先するかについて、「非常に就活を優先する」(31.6%)、「やや就活を優先する」(41.2%)と回答した就活生はあわせて72.8%にのぼりました。多くの就活生が、アルバイトを続けながらも就活を第一優先に考えて行動していることがわかります。
一方で、「ややバイトを優先する」(2.9%)、「非常にバイトを優先する」(2.2%)と回答した学生は合わせて5.1%にとどまり、就活よりアルバイトを重視する学生はわずかであることがわかりました。
(Q4)就活はお金が必要だと思う割合
「就活はお金が必要だと思うか」という質問に対して、「非常にお金が必要だと思う」(27.9%)、「ややお金が必要だと思う」(43.0%)と回答した学生は、あわせて70.9%にのぼりました。
7割の就活生が、就職活動には経済的負担が伴うと感じていることがわかります。交通費や宿泊費など出費が増えるなかで、アルバイトを続けながら資金を確保しようとする学生が多いと考えられます。
(Q5)就職先を意識してアルバイト先を選んだことがある割合
「就職先を意識してアルバイト先を選んだことがあるか」という質問に対して、「非常に意識して選んだことがある」(13.2%)、「やや意識して選んだことがある」(32.4%)と回答した学生は、あわせて45.6%でした。半数近くの就活生が、「社会経験を積む」「業界理解を深める」など、就職を見据えた学びの場としてアルバイトや長期インターンを選択していることがわかりました。
一方で、「あまり意識して選んでいない」(22.1%)、「全く意識して選んでいない」(19.9%)と回答した学生は42.0%で、依然としてアルバイトを「収入を得る手段」として選ぶ学生も多いことが示されています。
(Q6)アルバイト経験が将来のキャリアに役立つと思う割合
「アルバイト経験が将来のキャリアに役立つと思うか」という質問に対して、「非常に役立つと思う」(16.9%)、「やや役立つと思う」(46.3%)と回答した就活生は、あわせて63.2%にのぼりました。この結果から、アルバイトは「社会人としての第一歩」として考えている学生も多いことがわかりました。
また、「あまり役立たないと思う」(7.4%)、「全く役立たないと思う」(2.9%)と回答した学生は10.3%にとどまり、少数派であることが明らかになりました。
◆総評
今回の調査では、多くの就活生が就活本格化後もアルバイトを継続する意向を持つ一方で、就活の優先度や経済的負担への認識など、学生の間で現実的な課題意識が広がっていることが明らかになりました。
まず、就活が本格化してもアルバイトを「勤務日数を減らさずに続ける」(35.3%)、「勤務日数を減らして続ける」(44.9%)と回答した就活生はあわせて80.2%にのぼりました。就活とアルバイトを両立しながら進める学生が多数派であることが明らかになりました。
次に、就活とアルバイトのどちらを優先するかという問いでは、「非常に就活を優先する」(31.6%)、「やや就活を優先する」(41.2%)と回答した学生があわせて72.8%となり、アルバイトを続けながらも、就活を最優先に位置づけて行動している実態が浮き彫りになりました。
また、「就活にはお金が必要だと思う」と回答した学生は70.9%に達しており、交通費や宿泊費などの出費を見据えてアルバイトを継続する学生が多いことが分かりました。就活における経済的負担が、アルバイト継続の大きな要因になっていると考えられます。
さらに、アルバイト選びにおいて「就職先を意識して選んだことがある」と回答した学生は45.6%にのぼり、約半数がアルバイトを単なる収入源ではなく、将来のキャリア形成の一環として活用していることが示されました。総じて、就活生は経済的理由からアルバイトを続けるだけでなく、働く経験を通して社会人基礎力や業界理解を深めようとする傾向が強まっています。