
慶應義塾大学(日吉キャンパス)で公演する駐日アラブ首長国連邦特命全権大使シハブ・アルファヒーム閣下
2025年大阪・関西万博のアラブ首長国連邦(UAE)パビリオンは、万博閉幕後のレガシー活動の一環として、慶應義塾大学(日吉キャンパス)にて特別セッションを開催しました。
本セッションでは、UAEパビリオンの「ユースアンバサダー・プログラム」が、大阪・関西万博を通じてどのようにリーダーシップ育成、文化交流、国際的な対話の促進を実現したかについて紹介されま
した。
慶應義塾大学の講義「地域文化論:アラブ世界」の一環として、このセッションは開催されると同時に、慶應義塾大学とUAE大学(United Arab Emirates University)のパートナーシップにより慶應義塾大学日吉キャンパスに設立された「シェイハ・ファーティマ・アラビックラーニングセンター(ALC)」の設立1周年を記念する機会ともなりました。
当日は、駐日アラブ首長国連邦特命全権大使であり、2025年大阪・関西万博UAEパビリオンの政府代表を務めたシハブ・アルファヒーム閣下が登壇。万博が国際協力や文化外交の促進に果たす役割について語るとともに、UAEパビリオンがストーリーテリング、建築、来場者体験、そして若者主導のプログラムを通じて、UAEの価値観や未来へのビジョンを世界へ発信した取り組みを紹介しました。

ディスカッションに登壇したユースアンバサダー2名
学生と交流するシハブ・アルファヒーム閣下
セッションの中心テーマとなったのは、UAEの2025年大阪・関西万博参加における主要施策の一つである「ユースアンバサダー・プログラム」です。本プログラムは、UAEのアイデンティティや価値観を世界に向けて発信できる若者の育成を目的とし、国家的な優先課題を国際社会との有意義な交流へと
つなげることを目指して実施されました。また、「We the UAE 2031」や「National Youth Agenda 2031」といった、UAEの若者育成・リーダーシップ戦略とも連動しています。
UAEパビリオンのユースアンバサダーは、UAE出身24名、日本出身20名、日本在住のその他国籍2名の計46名で構成され、国際的かつ協働的なプログラムとして展開されました。
ユースアンバサダー・プログラムは、「リーダーシップ」「文化外交」「国際交流」「自己成長」の
4つの柱を軸に構成され、参加者は文化理解、運営、ゲストエクスペリエンス、ストーリーテリングなどについて実践的な研修を受けました。2025年大阪・関西万博期間中、ユースアンバサダーたちは
パビリオン運営を支えながら、世界中から訪れた来場者と交流し、UAEのビジョンをわかりやすく伝える役割を担いました。また、日本とUAEの若者同士の相互理解や友情の醸成にも貢献しました。

ユースアンバサダー・プログラムを紹介する駐日アラブ首長国連邦特命全権大使シハブ・アルファヒーム閣下
シハブ・アルファヒーム閣下は次のように述べています。
「ユースアンバサダー・プログラムは、未来のリーダーとなる若者への投資を重視するUAEの長期的な姿勢を体現するものです。2025年大阪・関西万博という国際的な舞台で、UAEと日本の若者が共に
学び、協働し、成長する機会を創出できたことは、万博を超えて両国関係のさらなる発展につながると考えています。」
さらに同氏は次のように語っています。
「本プログラムは、単にパビリオン運営を支えるだけではなく、UAEの物語を誠実さ、自信、そして
文化理解をもって発信できる次世代のグローバル人材を育成することを目的としていました。学術交流や異文化理解を推進してきた慶應義塾大学のような教育機関で、こうした対話を継続できることを大変意義深く感じています。」
慶應義塾大学 学生総合センター担当常任理事の奥田暁代教授は、次のように述べています。
「今回のセッションは、国際交流や異文化理解、そして若者が社会間の架け橋として果たす役割に
ついて、学生たちに貴重な視点を提供する機会となりました。シェイハ・ファーティマ・アラビック
ラーニングセンターを通じた連携は、日本とUAEの間における対話と相互理解の促進において、大変
意義のある役割を果たしています。」

元ユースアンバサダーのメズナ・アランサーリ氏(写真右端)
元ユースアンバサダーの大神肇氏(写真左端)
また、セッション後半では、UAE出身のメズナ・アランサーリ氏と、日本出身の大神肇氏の2名の
元ユースアンバサダーによるディスカッションも実施されました。両名は、2025年大阪・関西万博
での経験を振り返りながら、文化理解、コミュニケーション、そして個人としての成長について語り
ました。
2025年大阪・関西万博期間中、UAEパビリオンは延べ500万人以上の来場者を迎え、海外パビリオンの中で最多来場者数を記録しました。「Earth to Ether(大地から天空へ)」をテーマに、伝統、革新、サステナビリティ、医療、宇宙探査などをつなぐ没入型体験を提供しました。建築、来場者体験、
そして人を中心に据えた運営アプローチは、ワールド・エキスポ・アワードでの最優秀スタッフ賞受賞をはじめとする複数の国際的アワードでも高く評価されました。




