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大阪・適塾で特別展示 緒方洪庵夫人の自筆書状初公開も

「適塾」にある緒方洪庵の銅像

「適塾」にある緒方洪庵の銅像

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 国指定重要文化財の史跡「適塾」(大阪市中央区北浜3、TEL 06-6231-1970)で5月30日、特別展示「緒方洪庵夫人・八重のてがみ-良妻賢母の知られざる素顔」が始まった。主催は大阪大学適塾記念センター(豊中市)。

特別展示の案内チラシ

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 適塾は、医師で蘭学者の緒方洪庵が江戸末期に開いた私塾。同建物では6月10日の洪庵の命日に合わせて毎年、ゆかりの品々や関係資料を一般公開している。

 今回は、洪庵を献身的に支え、塾生の福沢諭吉からも「おっかさん」と慕われた「良妻賢母」の妻・八重にフォーカスする。夫・洪庵の急死のいきさつを書きとどめた「大坂出立着府後日記覚書」など、新たに見つかった八重自筆の書状5点を含め、12点を展示する。

 緒方洪庵と適塾の研究に携わる大阪大学准教授の松永和浩さんは「八重は良妻賢母の典型と評価されてきた人物。完璧すぎて、個人的にはあまり好きになれなかったが、今回発見された自筆書状には人間味があふれていて、親しみを感じることができた」と話す。「資料の実物を目にすることができる貴重な機会なので、ぜひ足を運んでほしい」とも。

 開館時間は10時~16時。月曜休館。入場料は、一般=260円、高校生・大学生=140円、中学生以下無料。6月11日まで。

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