大阪・北浜に「スパイス料理 ナッラマナム」(大阪市中央区瓦町1、TEL 06-6484-5799)が開店して1年が過ぎた。
オーナーシェフの井川健さんが母親と切り盛りする同店。2016年3月、「店の規模やカウンターの形、客との距離感がちょうどいい」と同所で開業することを決めた。店舗面積は9坪。席数は、カウンター10席、座敷5席。
30歳までサービス業に携わっていた井川さんは、大阪で食べたさまざまな素材を混ぜて食べる料理に衝撃を受け、市内のアジア料理店で修業。インドでスパイス料理を研究し、帰国後は1年間ほど大阪・中崎町と北新地の飲食店で、それぞれ週1回間借り営業を経験した。
店名の「ナッラマナム」は、インドの公用語の一つであるマラヤラム語で「いい香り」という意味。「スパイス料理の香りを楽しんでもらいたい」という願いを込めた。
「さまざまな国のスパイスを使った『スパイス料理』を提供する新しいタイプの料理屋さん。ゆっくり料理を楽しんでもらいたい」と井川さん。カレー店と区別するため、内装はあえて和食店のようなデザインを選んだという。
客層は30~40代の女性が多く、少人数での利用が中心。愛知や東京から定期的に通う客もいるという。客単価は1,300円程度。
提供するメニューは、「週替わりプレート」(1,000円~)と「ゴージャス盛り」(1,500円~)の2種類。「週替わりプレート」は、メインのおかずと7~10品の副菜が付く。メインは常時3~4種類用意しており、品数によって金額が変わる。日替わりのおかず全品と副菜10品前後が付いた「ゴージャス盛り」は、要事前予約。ドリンクは、ビール2~3種類(600円)、マサラチャイ(400円)など。
周年記念イベントでは、人気のあった週替わりプレートを日替わりプレートとして提供。大々的に告知はしなかったが、駆け付けたファンなどが行列を作ったという。井川さんは「5日間のうち3~4日来店された方もいた」と振り返る。
「ショウガのピックル(インドのオイル漬け)」(600円)も70個程度販売したが、2~3日で完売したという。「今後は物販にも力を入れていきたいし、いずれは2店舗目も考えたい」とも。
営業時間は11時30分~15時。土曜・日曜・祝日定休。