大阪・本町でコワーキングスペースを運営する「EC studio（イーシースタジオ） スペース」（大阪市中央区備後町3）が7月13日、小学生～高校生を対象に「LINE」スタンプデザインコンテストの作品募集を始める。

子どもにしか書けない味のあるイラスト

　LINEは、大人だけでなく若い世代にも広く利用されているアプリケーション。近ごろ、学校などの教育現場ではLINEを使って相手を傷つける言葉を送ったりする、いわゆる「LINEいじめ」が問題視されている。

　これまで漫画家を招きLINEスタンプ講座などを開いてきた同社。今回のコンテストは、小学校校長をはじめとする教育関係者やIT企業関係者、漫画家などが「子どもたち自身が『こんなスタンプがあれば、いじめにつながらない』と思うスタンプを考える機会をつくろう」と企画した。

　応募の中から、スタンプ登録申請に必要な40個の作品を選出し、実際にスタンプとして使えるよう販売を目指す。手描きの作品についてはプロのクリエーターがデジタルデータに加工。売り上げが発生した場合は、掛かった経費を除いて、いじめ防止の活動を行う団体へ寄付するという。

　同社の大崎社長は、今回のコンテスト開催の経緯について、「今年の2月から4月にかけて開講した『LINEスタンプクリエーター養成講座』に参加いただいた、民間人校長である敷津小学校の山口照美先生の『LINEいじめをなくしたい』という思いがきっかけ。いじめを防止するスタンプは子どもにしか作れないと考え、この企画に賛同した」と話す。「いじめにつながりそうな、ちょっと嫌な空気がLINEのグループチャットに流れたときに、みんなが『クスッ』っと笑ってしまうようなイラストを期待している」とも。

　募集期間は9月12日まで。郵送またはメールで受け付ける。