大阪・淀屋橋の日本料理店「旬菜 桜花」(大阪市中央区高麗橋4、TEL 06-6201-0223)が4月20日に5周年を迎え、店名を「日本料理 高麗橋 桜花」へ変更した。
大阪産の野菜や畜産物にこだわり日本料理を提供する同店。席数はカウンター8席、テーブル12席。客単価は7,000~8,000円。「東京の人に大阪らしいものを食べさせたい」といった接待利用をはじめ、女性グループや個人客など客層は多様だという。店主の森田龍彦さんは「大阪食文化研究所」を主宰し、食事会や収穫体験など生産者と消費者をつなぐ活動も行っている。
5周年を迎え、店名に「日本料理」と「高麗橋」を入れた。高麗橋~北浜エリアは、「吉兆」や「花外楼」などの老舗料亭が店を構え、古くは「つる家」や「なだ万」の創業の地でもある。今年43歳になる森田さんは「これからの5年、もっと日本料理を的確に捉えてやっていきたい。高麗橋は日本料理発祥の地だが、若い世代はそれを知らない。店名に掲げるのは重みがあるが、高麗橋という地名を大切にしたいと思った」と店名変更の理由を話す。
おまかせコースは5,250円から。料理は毎月テーマを決め、季節折々の自然や行事などの歳時を意識して取り入れているという。単品は「河内鴨 ロースお造り」(1,200円)、「犬鳴ポーク 旨煮炙(あぶ)り焼き」(750円)、「梅ビーフ もも肉みそ幽庵漬け」(1,200円)など、大阪産の代表的な畜産物をそろえる。その他「とびあら海老唐揚げ」(650円)、「蛸 竜田揚げ」(750円)などの魚介料理も。中央卸売市場から毎日直送される鮮魚を使用する。価格は全て税別。
「居酒屋以外に日本料理を食べたことがないという人は多い。このままでは日本料理を好きになる機会がなくなる」という危機感から「なるべく価格を抑えている」と森田さん。「広いエントランスで入りやすい店づくりも意識している」とも。
営業時間は、11時30分~13時30分、17時30分~22時。日曜定休。