「ゴールドステッカー飲食店応援事業・プレミアム食事券」の利用開始から1カ月が過ぎた。
感染防止対策を徹底している飲食店と、物価高の影響を受けている大阪府民の生活を応援するための施策。利用者は1万円で食事券を購入し、加盟店で1万3,000円分の飲食に充当できる。10月14日から利用がスタートした。
「食事券の利用者は、行く店を決めて同じ店で何度も使う人が多い印象」と話すのは、ダイニングバー「IN AND OUT(インアンドアウト)」(大阪市西区立売堀1)店主の中村貴雄さん。「来店したお客さまに『うちでも使えるよ』と案内することもあった」と明かす。
船場センタービル3号館で「海鮮居酒屋 じゅんた」(中央区船場中央1)を営む松本寛之さんは、常連客だけでなく「初来店のお客さまが食事券を使ったこともある」と話す。キャンペーンが来店のきっかけにも一役買っているという。
スマホアプリ・システム開発などを手がける「テックベイン」(南本町2)社長の猪俣充央さんは、加盟店を地図から検索できるWebサービスを開発した。1万6,000軒以上の店をGoogleマップに表示する。公式サイトでは近くの飲食店が探しづらく困ったため、思い付いたという。元の店舗データに誤りがあった場合も1軒1軒修正したといい、「ITに詳しくなくても使えるので、出かける先から逆引きして使ってもらえれば」と呼びかける。
食事券の利用期限は12月31日。