大阪・北浜の少彦名(すくなひこな)神社(大阪市中央区道修町2)で11月22日、「神農祭」が始まった。
神農祭は無病息災を祈願する神事。「しんのうさん」の呼び名で親しまれ、毎年11月22・23日に行っている。1822年にコレラが大流行した際、虎の頭骨を配合した丸薬を作り、張子の虎「神虎」とともに祈ったことに由来するという。
神社のある道修町は製薬会社が多く、古くから「薬のまち」として知られる。今年は3年ぶりに製薬会社のゆるキャラが集まるイベント「おくすりキャラ大集合」が復活した。参加するキャラは全部で14体で、22日は10時にパレードを開始。大幸薬品(西区西本町1)の「正露丸くん」「糖衣Aちゃん」など4体が、露店が3年ぶりに復活した道修町の通りを練り歩いた。
少彦名神社の別所賢一宮司は「今年はコレラ流行から200年目の節目の年」と話す。当時の状況と現代を重ね合わせ「お守りの神虎を得て、共に疫病退散を祈ってもらえたら」と参拝を呼びかける。