「船場のおひなまつり2022」が2月25日、大阪・船場エリアで始まる。主催は船場博覧会実行委員会。
船場は大阪城築城を機に京都から多くの商工者が移り住み、大阪の中心地として栄えてきた土地。同イベントでは船場ゆかりの旧家に代々伝わるひな飾りを公開。船場の歴史や文化の厚みを発信することを目指す。今年で8回目。
イベントでは北船場の8家のひな人形を7つの会場で展示する。芝川家や生駒家、別所家などのひな飾りを芝川ビル(大阪市中央区伏見町3)や生駒ビルヂング(平野町2)、少彦名神社(道修町2)などで公開する。
会期中は北船場地域のビルや商業施設などで関連イベントを実施。芝川ビルの4階「モダンテラス」では、27日にマルシェを開きスイーツなどを販売。3月3日には野点茶会を開催する。2月27日は少彦名神社(道修町2)でコロナ収束を願って奉納舞を行う。
おひなさまに会うことを楽しみに、毎年足を運ぶ人も少なくないという同イベント。担当者の宇野好美さんは「このような社会情勢だが、今年も開催することに意義を感じている」と話す。感染対策を万全にしていると力を込め、「船場の春の風物詩。このイベントで明るく華やかな春を届けられたら」と意欲を見せる。
各イベントの開催時間は会場により異なる。3月3日まで。