1日、大阪府の4回目緊急事態宣言が解除された。
「やっと、やっと営業再開です(T ^ T)」と告げる「八仙」の看板
解除に伴い、飲食店での酒類の提供制限が緩和された。感染症対策認証飲食店(ゴールドステッカー取得店)では営業時間が21時までになり、20時30分まで酒類を提供できるようになった。認証を受けていない店では酒類の提供を認めず、営業時間も従来通り20時までとする。
解除を受け、大阪・船場地域では飲食店が次々と夜の営業を再開。イタリア料理店「コルマータ」(大阪市中央区道修町4)は5日からディナー営業を再開した。同店は4月の3回目緊急事態宣言以降、約2カ月休業。6月中旬からランチとカフェ営業で再開するも、夜の営業は休んでいたという。店主の川上直人さんは、休業中は店内に飾る絵を描いたり、店内装飾のタイルに模様を手描きするなど「時間がある時にしかできないこと」に取り組んでいたと明かす。「宣言が明けてすぐ前のようになると思わないが、来年くらいには元通りになってくれたら」と期待を寄せる。
本町の居酒屋「魚と肴と酒処 八仙」(安土町3)は4日から夜の営業を再開。料理長の加藤新二郎さんは「常連さんから『おめでとう』や『待っていたよ』と声を掛けられるのがうれしい」と笑顔を見せる。加藤さんは「何もできなかったのがつらかった」と言い、「コロナがなくなったわけではない。ルールを守り安心して食事を楽しむ時間を提供できたら」と力を込める。
堺筋本町の立ち飲み居酒屋 「立喰(ぐい)酒場 金獅子 堺筋本町店」」(南本町1)では、8月から期間限定ラーメン「緊急事態製麺」をランチタイムに提供した。宣言終了を受け9月29日でラーメンは終了し店を一時閉店。10月中旬に再開するという。緊急事態製麺を再開する予定はないとしている。