レジャー施設「β(ベータ)本町橋」が8月28日、大阪・堺筋本町の東横堀川沿いにオープンした。
大阪市の規制緩和計画から生まれた施設で、運営団体は一般社団法人「水辺ラボ」。「水辺×まち×人の関わりを豊かにするかけ橋」をテーマに、水辺と公園を活用し、経済の循環やコミュニティ形成などを目指すという。
建物は2階建で、レンタルスペースやシェアキッチンを備えるほか、テークアウトのフードも販売。クルージングなどの水上アクティビティや掃除プロジェクト、マルシェイベントなども企画する。
10時30分からのオープニングセレモニーでは能楽作品の奉納舞を上演。水の浄化をテーマにした新作能「水の輪」を披露した。開場のあいさつでは松井一郎大阪市長のメッセージを紹介。東横堀川は市内の下水道施設の整備や川底のしゅんせつ工事などの努力が実り、水質が良いとされる市内の大川と同レベルの美しさによみがえったと伝えた。
12時30分からは一般客にも開放。イベントではクルージング体験やマルシェなどを実施。地域住民らで会場はにぎわった。
理事の紀平真理さんは、2006年設立の前身の団体「東横掘川水辺再生協議会(e-よこ会)」から参画。「15年の取り組みが実ってうれしい」と笑顔を見せる。「原っぱで子どもたちが出会い遊びが始まるように、ここが新たなコミュニケーションが生まれるような場所になれたら」と期待を寄せる。
営業時間は10時~22時。