「立喰(ぐい)酒場 金獅子 堺筋本町店」(大阪市中央区南本町1、TEL 06-7709-4836)が8月10日、「緊急事態製麺」と名付けたラーメンの提供を始めた。
同店は、西中島南方と心斎橋パルコに店舗を構える立ち飲み居酒屋。堺筋本町店の席数は17席。今年春の緊急事態宣言中、取引のある奈良県の養鶏場で鶏ガラをもらったことをきっかけにスタッフ全員でラーメン作りに着手したという。2・3カ月かけて開発した後、昼間に営業するための期間限定メニューとして提供を始めた。
提供するラーメンは、塩としょうゆ(各1,200円)の2種類で、サイドメニューに「焼豚丼」「鶏薬味丼」(各300円)を用意する。スープには同養鶏場で飼育する地鶏「大和肉鶏」を使う。塩ラーメンは海水塩や岩塩など5種類の塩をブレンドし、しょうゆラーメンには4種類のしょうゆを使うという。
ラーメン鉢は、1500年前から作られているという陶器「今城焼」の器を使う。一つ一つ形や柄が違っているといい、店では約30種類を用意して、注文ごとに違う器で出しているという。
店長の藤井裕生さんは「お客さまからは、高いと思ったが、食べたら納得できたと言われたこともある」と明かす。店は緊急事態が終わり酒の提供ができるようになれば、立ち飲み店に戻すという。「昼と夜でお客さまが違う。緊急事態製麺終了後は、昼に来てくれたお客さまが夜も来てくれたら」と期待を寄せる。
緊急事態宣言中の営業時間は、11時~14時、17時~20時(酒類の提供はなし)。日曜定休。新型コロナウイルス対策として定期的な消毒・換気、パーテーションの設置などを行って営業する。