「#ライター交流会in大阪 vol.4」が2月22日、大阪・京町堀の「人間(にんげん)」(大阪市西区京町堀1)で開催された。
関西のライターと企業がつながり、仕事を創出する機会を生み出すため2017年12月から始まった。4回目となる今回は「アウトとセーフの境界線って?」をテーマに、風刺、著作権侵害、性的な表現など「面白いけどギリギリ」な記事をどう扱うかといった境界線を探るトークセッションを行った。
第1部のゲストは、ライター・ユーチューバーの藤原麻里菜さん、フリーライター・僧侶の稲田ズイキさん。藤原さんは「歩くたびにおっぱいが大きくなる靴」などの装置を自ら作成し、動画や記事でリポートする「無駄づくり」に特化した活動をしている。稲田さんは京都の実家で副住職を務める傍ら、「女体の代わりに野菜でグラビアを撮ったらすごいことになった」などの記事を執筆する「煩悩ライター」としても活動している。
第1部では、「コンテンツを公開して怒られたこと」「インターネットのモラルとマナー」などの話題でゲスト2人と司会のトミモトリエさん、納谷ロマンさんがトークを繰り広げた。具体的な例を出し「この表現はアウトか、セーフか」を客席に問い掛ける場面もあった。
第2部では追加ゲストとしてmineoのコミュニティサイト「マイネ王」を運営する「ケイ・オプティコム」の冲中秀伸さんが登壇。「面白くても企業のイメージが上がらないテーマや内容は掲載が難しい」といった企業担当者側の立場からの意見を述べ、「企業としても記事の面白さを損ねたくはないが、性的な表現が絡まない真面目な記事でも面白い記事はある。良いコンテンツを作ってほしい」とまとめた。
参加者による実績PRのコーナーでは、コピーライターの中尾奈津子さん、ライター兼「トンチキハッピー作家」のキシダチカさん、同志社大学3年生の木下智史さんの3人が自らの実績や、今後やりたい活動などについてPRを行った。
トークセッション後には交流会が始まり、参加者同士やゲストとの交流が活発に行われた。藤原さんの著書「無駄なことを続けるために」の販売会も行われ、著者から直接サイン本を受け取った購入者たちは笑みを浮かべた。