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大阪の津波・高潮ステーションで東日本大震災追悼イベント

津波・高潮ステーションのゆるキャラ「なみのすけ」

津波・高潮ステーションのゆるキャラ「なみのすけ」

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 大阪・阿波座にある津波・高潮ステーション(大阪市西区江之子島2、TEL 06-6541-7799)で3月8日、東日本大震災追悼イベント「『ぼう祭のつどい』~広げよう絆のわ~」が開催される。

「『ぼう祭のつどい』~広げよう絆のわ~」のチラシ

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 津波や高潮が発生した際の西大阪地域の防災拠点であり、津波・高潮災害に関する啓発拠点である同施設。津波の怖さを疑似体験することができ、かつて大阪を襲った高潮や、近い将来大阪を襲うと言われている東南海・南海地震と共に、地震、津波発生時の対応などを学ぶことができる。

 大阪市西区連合振興5町会「江戸堀・靭・明治・広教・本田」、大阪府西大阪治水事務所が主催する同イベントは、東日本大震災を忘れることなく、教訓にして「日頃からの地域内のコミュニケーション」と「災害に対する備え」の重要性について考え、行動を起こしてもらうことが目的。防災について親子で楽しみながら学べるブースのほか、東北地方の物産展も開催し、被災地の復興支援を行う。

 当日は、本田小学校和太鼓クラブの演奏によるオープニングを皮切りに、3つの防災講演を行う。「南海トラフ地震を見据えた関西の防災」と題し、京都大学大学院工学研究科教授で土木学会関西支部幹事長の三村衛さんが、専門家の立場から防災に対する取り組みを紹介する。「東日本大震災 被災者に学ぶ」は、東日本大震災復興サポート協会代表理事の遠藤雅彦さんが、自ら被災した経験を基に、南海トラフ巨大地震に対する心構えを講演。「ママ目線の防災の備え」では、若いお母さんができる防災の備えを紹介する。

 そのほか、ゴスペルやシンガーによるミニコンサート、関西大学による災害現象観察型ジオラマ模型、防災脱出ゲーム、D.D for Japanによる「もしも被災シミュレーション」、バルーンアート、紙芝居、避難体験、防災グッズ展が行われる。「津波災害体感シアター」では、南海トラフ巨大地震を想定した津波災害を、音と映像によって実際に体感することができる。屋外イベントとして、起震車、間仕切り蹴破りの体験コーナーや水消火器で的あて、ミニミニ消防車や被災地の物産展も。

 同イベントの担当者で西大阪治水事務所の新堀満さんは「災害に対しては事前の備えが大切。個人でできること、家族でできること、地域でできることなどがたくさんにあるので、防災イベントを通して学んでほしい」と話し、同イベント来場者には「東日本大震災の被害者や避難生活を余儀なくされている方々のことを決して忘れることなく、自分たちに何ができるかを考えてもらいたい」と呼び掛ける。

 開催時間は10時~14時。入場無料。

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