大阪・堺筋本町に6月16日、食材のセレクトショップ「きしな屋 大阪せんば店」(大阪市中央区南久宝寺1)がオープンした。
東西に延びる南久宝寺商店街内、堺筋を挟んだ東側に位置する同店は、枚方の店舗に続く2号店。しょうゆやみそ、米、野菜などの食材や調味料、職人による手製の木桶(おけ)や包丁など、全国から取り寄せた商品およそ250種類を取り扱う。店舗面積は12坪。
店主の岸菜賢一さんは「旅するバイヤー」として全国各地を巡って商品を仕入れる。「地方には、小さくても地域に根差したよい品がたくさんあることを知ってもらいたい。商品をきっかけとして、実際にその地に訪れてもらえるとさらにうれしい」と話す。
店内の一角には、大きなしょうゆ桶を切り抜いて作ったディスプレーを配置し、木桶職人の映像を流すスペースも。「木桶で仕込んだ調味料の、味や香りのよさに感動したことをきっかけに木桶を扱うようになった」と岸菜さん。自身も木桶職人見習いとして活動しているという。「減少している木桶職人に興味を持ってもらえる人が増えれば」とも。
今後は、職人を招いてのワークショップを定期的に開催する予定。「作り手同士がつながって新しいことが起きる場になれば。情報を発信する店にしていきたい」と意気込みを見せる。
営業時間は9時30分~18時30分。日曜定休。