大阪・本町のセミオーダーメードシューズ専門店「nitoel(ニトエル)」(大阪市中央区久太郎町3)が11月24日、3周年を迎えた。
店主で靴職人の西井沙織さんが一人で切り盛りする同店。店舗面積は5坪。店内奥には工房を備える。「店名の『ニトエル』はデザインもはき心地も両方かなえる『二兎得る』という意味を込めて名付けた」と西井さん。
ものづくりが好きだったという西井さんは大学の工芸学科でテキスタイルを専攻し、卒業後は繊維を扱う会社などでデザインに携わっていたという。「自ら手を動かせる職人になりたいと考えた時、工程が多くお客さまと密に接することができるとの理由から靴作りを選んだ」と西井さん。靴職人の下で4年半修業した後、同店をオープンした。
セミオーダーシューズは2万9,000円~(税別)。受け渡しは2カ月後。口コミやネットを頼りに訪れる30代~40代の男性が中心だが、夫婦やカップルでのオーダーも多いという。
「同じ革でも履き方によって一人ひとり変化が出てくるところが魅力。靴の変化を報告に来店されるお客さまもいる」と西井さん。「メンテナンスや修理をしながら長い付き合いをしてもらえるとうれしい」とも。
営業時間は月曜・金曜・土曜・日曜=12時~19時。営業時間外は要事前予約。