大阪・阿波座のサムハラ神社(大阪市西区立売堀2、TEL 06-6538-2251)で10月22日・23日、秋季大祭が執り行われる。
地下鉄阿波座駅の南東に鎮座する同神社は、地図上ではカタカナで表記されるが、本来は漢字とは異なる「神字」が使われる。ご祭神は天之御中主(あめのみなかぬし)大神、高皇産霊(たかみむすび)大神、神皇産霊(かみむすび)大神で、サムハラは三神の総称。
「サムハラ」の4文字は「弓矢や刀傷を受けない」という伝承があり、古くから護符とされてきた。加藤清正も文禄・慶長の役の際にサムハラの4字を彫った刀を身に着けていたといわれている。
現在も厄よけの神社として知られており、難を逃れたとされる人々のお礼のパネルが掲示されている。神字でサムハラの文字が刻まれた御神環(お守り指輪)を求め、遠方から参拝に訪れる人もいるという。
境内にある参集所は、日頃から参拝者に開放している。宮司の荻野さんは「お参りの際や散歩途中の休憩など、自由に使っていただければ」と話す。
毎年春と秋に大祭を執り行い、一般参拝者も拝殿の中で参拝ができる。神職が祝詞を奏上した後、参拝者は神社が用意した玉串を奉納。参拝後は撤饌(おさがり)を授与する。
22日の11時~12時には神前で神楽舞の奉納などが行われる。