大阪・堺筋本町のスペイン料理店「エニェ」(大阪市中央区安土町1、TEL 06-6265-1420)がオープンして3カ月がたった。
「大和ポークと剣先イカのタリアッテーレ コラーゲンのソース」
かつて「世界一予約の取れないレストラン」として話題となったスペインのレストラン「エルブジ」が確立した「モダンスパニッシュ」と呼ばれる現代スペイン料理を提供する同店。旬の食材と素材の味を大切にした料理法でコース料理を用意する。店名の「エニェ」はスペイン語の「N」と「O」の間にあるアルファベット表記で、ほかの言語にはないことから、この一文字でスペインを表現できると考えたという。
店内の内装はハイセンスなデザインホテルとして知られるニューヨークの「エースホテル」をイメージ。「苦労して手に入れた」というアフリカ原産の巨木アサメラの一枚板を使ったカウンターには、「同伴者なしの一人客でもくつろいでフルコースの料理を楽しむことができるように」と、故・ケネディー大統領が愛用したことでも知られる座り心地の良いハンス・ウェグナーの「ザ・チェア」を置く。店舗面積は、約20坪。席数はカウンター席8席。個室としても使えるテーブル席は6席。
オーナーシェフの砂田裕智さんはフレンチシェフ時代に、スペイン人の同僚の母親が来日中に振る舞ってくれた手料理に感銘を受け、スペイン料理のシェフへの道を志した。マドリードやサン・セバスティアンの星付きレストランで7年修業し、休日には現地の伝統料理を提供する店で働くなどして研鑚(けんさん)を積んだという。
メニューは、旬を大切にした11種類の料理で構成された月替わりの6,500円のコース料理。アミューズ3品、タパス2品、主菜4品、米料理1品、デザートの構成。土・日の週替わりランチは3,500円(以上、税別)。
砂田さんは、「毎月、旬の素材や食べてみてほしい料理を11品厳選している。お客さまに感動してもらえるように、日々の味を守って作り続けたい」と話す。
営業時間は、ランチ=11時30分~14時(土日のみ)、ディナー=18時~22時。月曜定休。