大阪が「商都」と呼ばれる由縁の地、淀屋橋から心斎橋までの一帯で10月2日~4日、「船場まつり2015」が開催される。主催は、船場まつり推進協議会と船場げんきの会。
大阪市中央区の船場エリアは、衣料品・繊維系小物を中心とした卸店が軒を連ねる問屋街。「大大阪(だいおおさか)時代」と呼ばれた大阪の黄金時代をけん引した地域でもあり、古くから大阪の商業の中心地として発展してきた。
イベントのメーンエリアは、船場センタービル(船場中央)、せんば心斎橋筋商店街、久宝寺町とその周辺地区。3日・4日にはエリア一帯で「船場あっちこっちラリー」を開催。ポイントを複数巡り、スタンプを集めてビンゴをそろえると、空くじなしの抽選会に参加することができる。今回は、船場センタービルのキャラクター「船場リリィ」と城崎温泉観光大使を同ビル内で見つけるとボーナスポイントを獲得できる。
メーン会場の一つで、45周年を迎え外壁改修の完成した船場センタービルには、6号館に「ラジオ大阪サテライトスタジオ」を特設。2日の「高岡美樹のべっぴんラジオ」にはゲストに杉本彩さん、工藤あやのさんが登場。3日にはチキンガーリックステーキのミニライブ、4日には「ドラえもん」ジャイアン役木村昴さんらのトーク番組も。
2日~4日には、同施設2号館で「インドネシア観光・物産と芸術フェア」、2~10号館の各所で「全国ふるさと物産展」が行われ、13県の名産品を販売する。3日・4日には1~3号館の大阪舶来マートで「プレミアムファミリーセール」、1号館と4・7・8・10号館で「子ども縁日」、6号館で「じゃこのつかみ取り」「船場まつり釜茶会」「船場鉄道フェスティバル」、10号館で「船場書画展」「ワンコインランチ&イチオシランチ」「親子で楽しむフラワーアレンジ講習会」などを開催する。
8・9号館の間に設ける特設まつり会場では、3日に毎年客の笑いを誘う「スッポンレース」を開くほか、3日・4日の両日、「チャリティー船場汁」を振る舞う。かつて船場に住み込みで働いていた番頭や丁稚(でっち)のために出していたという、安くて栄養のあるまかないの味を再現したもの。湯村温泉の出張足湯も体験できる。
期間中、せんば心斎橋筋商店街の各店が「ワンコインセール」として、10円・50円・100円・500円のワンコイン特価販売を実施。1件300円で鑑定してもらえる「船場占い」も。3日には、三木楽器開成館(北久宝寺町3)で音楽教室の講師や生徒によるミニコンサートを行う。
イベントの目玉は、商売の街・船場の総力を結集した協賛セール「船場大感謝市」。期間中、船場センタービル、せんば心斎橋筋商店街の各店が協力し、普段は「素人お断り」の店も、卸価格で販売するという。「市価の半額は当たり前」で、ゲリラ的に『船場まちセリ』を行い、7割引、8割引の誓文払い特価で販売するという。
期間中、周囲一帯がお祭りムード一色になり、毎年このイベントを楽しみにしている人も多く、買い物客などでもにぎわう。子ども向けのイベントも多数用意するため、家族で楽しむこともできる。