北船場・西天満周辺のギャラリーが一斉に展覧会を開くアートイベント「Festart Osaka 2014」が現在、開催されている。
大阪のギャラリー有志から成る同実行委員会が2009年に始めた同イベント。開催に至った経緯について、同事務局担当者は「大阪における美術業界のつながりが、東京や名古屋など他の地域に比べ希薄だった。そこでまず、近隣のギャラリーと何ができるかと相談を重ね展覧会の一斉スタートという形で始めた」と話す。
開催地域の北船場・西天満周辺は、日本画・洋画・工芸・現代美術など多様なジャンルのギャラリーが入り交じる独特なエリア。多くの人が多様なアートに触れる機会を提供することを目的に、各ギャラリーが個性豊かな展覧会やアーティストによるギャラリートークなどを繰り広げる。昨年4月に開催された同イベントでは20店のギャラリーが参加し、全体で約4000人を動員したという。
6回目となる今回は、「瀬戸美術」(大阪市中央区伏見町3)、「美術工藝 丹中」(北浜2)、「Links」(北浜1)の3店が初参加するほか、紛争や貧困などを理由に施設で暮らす子どもたちが描いた作品を紹介する「谷松屋戸田ギャラリー」(伏見町3)、近現代の日本画・洋画を取り扱う「とりゐや美術店」(高麗橋2)など、幅広いジャンルの18店が参加する。
同事務局の新居さんは「世代・知識の有無は関係なく、少しでも興味を持ってもらえれば。気軽に展覧会を見に来ていただきたい」と参加を呼び掛ける。
4月19日まで。展示会やイベントの詳細は各ギャラリーまで。