大阪・本町のフランス料理店「Carte Branche（カルト ブランシュ）」（大阪市中央区南久宝寺4、TEL 06-6252-0880）が、4月25日に5周年を迎えた。運営はロジエ。

物販が好評な自家製コンフィチュールとフォンダンショコラ

　オーナーの加藤沙織さんが白バラの品種名から名付けたという同店。店舗面積は25坪。席数はテーブル24席とカウンター3席。平日限定のクイックランチ（1,800円）をはじめ、ランチは3,000円、3,500円、6,500円の4種類、ディナーは5,600円、8,000円、1万円の3種類のコースを用意。ディナーコースの一番人気は8,000円の「Saison（セゾン）」。シェフの島岡雄一さんが季節の食材をさまざまな料理に仕上げるお任せコースで、内容は3週間に1度変更する。

　黒服のサービススタッフを配置せず、料理には野菜をふんだんに使うなど「友人宅に招かれたような感じで、落ち着いて上質な食事ができるよう工夫してきた」という。常連客の好みに合わせて味付けを調整した料理を提供したり、メニューにはないアラカルト対応を行ったりと、きめ細かいサービスを行っている。島岡さんは「この規模だからこそできるおもてなし」だと話す。

　客層は30代～90代までと幅広く、リピーターの利用が多い。接待などのビジネス利用もあるが、夫婦や母娘、3世代など家族での利用も多い。オープンして5年がたち、家族で来店していた高校生が成人してカップルで来店するようになるなど、世代を超えて固定客をつかんでいる。

　「コンフィチュール」（1,000円）や「フォンダンショコラ」（1,500円）などの物販も好評。工場ではなくレストランの厨房（ちゅうぼう）で作っているため数に限りはあるが、九州や東北など全国各地から取り寄せの問い合わせがある。5月中旬からは弁当の店頭販売を開始予定で、「フォアグラ入りハンバーグのロコモコ弁当を現在開発中」とのこと。

　「5年は一区切り。今後は店舗の改装なども考えていきたい」と島岡さん。「1人で来店されるお客さまがいらっしゃるので、軽く飲めるよう、カウンター席を試行的に設けた。好評であれば、オープンキッチンにしてカウンター席を拡大するなども検討してみたい」とも。

　5月6日まで、5周年記念メニュー（5,000円）を提供する。フォアグラのシュークリームと沢ガニのフリット、牛ホホ肉のバルサミコ煮込みなど（価格は全て税別）。

　営業時間は11時30分～14時、17時30分～21時30分。火曜定休（5月5日は営業）。