大阪市交通局が進める地下鉄の駅サイン(案内表示)リニューアルで、いち早く新デザインの導入が決まった本町駅のサインシステムが現在、順次取り換えられている。
サインのリニューアルは、地下鉄を利用しての移動円滑化を図ろうと市交通局が計画。既存のサイン各種を一新することで「実感できるサービスアップ」の第一歩にもしたい考えだ。第1号となるモデル駅に選んだのが、市中心部のビジネス街・船場地区への最寄り駅となる本町駅。ドル箱の御堂筋線と四つ橋線・中央線が交わるジャンクションで、1日あたり21万人余り(2013年同局調べ)の利用がある。
リニューアル後のサインは、路線のシンボルカラーと駅番号を一体化して取り入れたもの。使用するフォントは細めになった。1月12日にお目見えした四つ橋線の駅名標を皮切りに、駅構内の各所で取り換え工事が進行。市の委託を受けて工事を進めるのは「ジーエータップ」「日本サイン」「竹内デザイン」「ジイケイグラフィックス」の4社共同企業体で、いずれも駅サインシステムの策定やリニューアルを大規模に手掛けてきた事業者だという。
四つ橋線の本町駅を利用する原さん(大阪市在住)は「たまたまホームで前後の駅名が漢字表記になったものを見つけた。ひらがな表記だけのものより、情報が伝わりやすくていいのではないか」と話す。「一斉に変わっているわけではないので、気付いていない人も多いのでは」とも。