「パティスリーアンシャンテ」（大阪市中央区伏見町3）が大阪・淀屋橋にオープンして1カ月がたった。

具材がぎっしり詰まったパウンドケーキ

　店舗面積は8.5坪。登録有形文化財の「芝川ビル」1階でカヌレやクッキーなどの焼き菓子を製造・販売する。以前から、店主の東野ゆきこさんは「淀屋橋で働く人の癒やしになるようなカフェをつくりたかった」という。芝川ビルに物件が見つかり、「憧れのビルに店を構えるに当たって、独自性のある業態をあれこれ検討して焼き菓子店に決めた」と説明する。3月7日、オープンした。

　同店の商品は「特別な日に贈りたいシンプルで上品なフランス菓子」がテーマという。パウンドケーキは5種類で、「ウィークエンド」（469円）には国産レモン果実2分の1個分の果汁を入れる。ナッツやチョコなど、具材は「好きな人が満足してくれるよう、極限まで入れるレシピ」と東野さん。クッキー缶は男性客からの「手土産を一個一個選んでいられない」という声をきっかけに開発。「女性スタッフばかりで『選ぶ楽しみ』にこだわりすぎていた。お客さまの声は貴重」と話す。要望が多いコーヒーのテイクアウト販売も4月中に開始予定という。

　朝9時30分に開店する理由を「例えば11時から始まる商談の手土産も、デパートの開店を待たずに買えるから」と話す東野さん。今後については「『淀屋橋のお菓子屋さん』といえば最初に思い浮かべてもらえるような店にできれば」と意欲を見せる。

　営業時間は9時30分～19時（土曜は18時まで）。日曜・祝日定休。