年明け最初の取引を祝う式典「大発会」が1月4日、大阪・北浜の大阪取引所(大阪市中央区北浜1)で行われた。
式典には近隣の証券会社の社長や役員らが参列。昨年は取りやめていた晴れ着姿の女性も今年は参加。証券会社などに勤務する15人の女性が振り袖を着て祝いに駆け付けた。
年頭のあいさつには岩永守幸社長が登壇。大阪金融都市構想に触れ「大阪のブランド力向上のためにも今年は具体的な取り組みをしたい」と意気込み、「トラは千里を走ると言われている。飛躍が期待される年」と結んだ。
来賓には宗清皇一内閣府政務官と松川るい参議院議員が列席。宗清政務官は「出身地の東大阪市は日本有数の中小製造業の集積地。中小企業なくしては日本経済は成り立たない」と力を込め、列席者に向けて企業へのサポートを呼び掛けた。松川議員は育休時代に、勉強のため株やFXなどの取引をしていたというエピソードを披露。日本経済の活性化に尽力したいと意気込んだ。
あいさつの後は打鐘と万歳三唱、「大株締め」が行われた。拍子木を打ち、「うーちまひょ、もひとつせ、いおうて三度」という独特の掛け声は、江戸時代の米市場でも行われたという。吹き抜けの会場に鳴り響き、集まった参加者が今年の市場活況を祈願した。