新型コロナウイルスの感染拡大を受け、4月7日に出された「緊急事態宣言」の対象となった大阪府内のビジネス街・淀屋橋~本町エリアでは、一夜明けた8日朝、通常よりも人出が減少し、車の通行も少なくなった。
8時半ごろ、淀屋橋北東交差点で信号待ちをしていた女性2人組は「出勤途中だがいつもより人通りが少ない」と話す。「リモートワークをしている人が多いだろうけど、私はできないので出社する」と言い、足早に通り過ぎた。
本町で金融関係に勤めるという30代男性は「地下鉄中央線で8時半ごろに本町に着いた。電車内は、いつもより人が4分の1くらいに減ったように感じる」と漏らす。「今日から当社は在宅勤務を開始するが、お客さまと話すと、中小企業ではリモートワークが進んでない印象を受ける。宣言終了時に収束していればよいが、先行きはまったく見えない」と不安げな様子を見せた。
緊急事態宣言の効力は5月6日まで。通院や通勤、食料品の購入など生活の維持に必要な場合を除き、外出の自粛が要請される。