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大阪・本町で「能の謡」VS「西洋音楽」-文化の違いを「声」で体験

「日本の声、西洋の声」のチラシ

「日本の声、西洋の声」のチラシ

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 相愛大学の本町学舎(大阪市中央区本町4)で2月24日、日本の伝統芸能「能」と西洋音楽が同時に体験できるイベント「日本の声、西洋の声」が開催される。

山本能楽堂の代表理事・山本章弘さん

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 同学舎のある大阪市中央区は歴史的・文化的資源の豊富な街。能楽・文楽・西洋音楽など、それぞれの芸術の表現の根底をなし、基幹部分となる生の人間の「声」による表現および発声方法について見比べ、学び、体験して、理解を深めることを目的に開く。主催は大阪市中央区、企画・運営は能の普及に積極的に取り組む「山本能楽堂」(徳井町1)。

 出演者は、「日本の声」の代表として、観世流能楽師であり重要無形文化財総合指定保持者の山本能楽堂・山本章弘さん、「西洋の声」の代表はテレマン室内合唱団でバスを担当する高曲(たかまがり)伸和さん。

 プログラムは、最初に山本さんによる能の謡が披露され、その後に参加者が体験できるワークショップがある。次に、高曲さんによるバスの歌を聴き、その後に西洋音楽のワークショップにも参加できる。それぞれの「声」を聴き比べ、学び、その発声法の違いを体験する事により、それぞれの個性を際立たせ、世界に誇る日本の伝統芸能や西洋音楽の魅力に広く親しみ、学ぶという趣向。クロストークとして、日本の伝統芸能の山本さんと西洋音楽に携わる高曲さんの対談も行われる。

 山本能楽堂の山本佳誌枝さんは「日本の伝統芸能の『声』の出し方、西洋音楽の『声』の出し方には違いがあり、違うことで人間の『声』がどのように変化し、芸術として深められるかを知ってほしい。ワークショップで体験することで『声』という芸術を楽しんでもらえれば。西洋音楽に携わったり志したりする人には日本の『声』を、逆に日本の伝統芸能に興味のある方には西洋の『声』の魅力を知ってほしい」と話す。

 「人間の『声』も楽器であり、訓練することによってよい『音』になっていくこと、人間の体の多様性、『声』を出すことの気持ちよさ、心地よさを感じてほしい。今回のイベントをきっかけに、西洋音楽、日本の伝統音楽にも興味をもってもらえれば」とも。

 開催時間は18時30分~20時。定員150人(要事前申し込み)。申し込み方法はホームページで確認できる。

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