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大阪・本町の薬局で「乳がん啓発展」 11組の乳房と下着で「誰もが当事者」

白井さんの作品を手に持つ薬剤師の坂野さん

白井さんの作品を手に持つ薬剤師の坂野さん

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 乳がん啓発展「11人の女たち」が10月1日より、大阪・本町の女性向け薬局「レディーファーマシー」(大阪市中央区安土町3、TEL06-6282-7203)で開催される。

磁器製の乳房と下着には一人ずつストーリーがある

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 同展は、昨年に続き2回目の試みで、ウィメンズヘルスアーティスト・白井てりさんの作品が並ぶ。展示は、「国立がん研究センターがん対策情報センター」2017(平成29)年調査の乳がん罹患率11分の1に掛けたもので、11個の女性の乳房と下着にそれぞれのストーリーを設け、誰もが当事者になり得ることを表現している。

 白井さんの作品は、18世紀ヨーロッパで王侯貴族への献上品として広まった手法で、レース生地と土を1200℃で焼成した磁器製。現在大阪大学大学院医学系研究科「健康医療問題解決能力の涵養」プログラムを受講しており、「感性と学術的根拠の融合で、女性が『カワイイ』と感じた隙にヘルスリテラシーを底上げしたい」と話す。

 同薬局のLINE@登録者は1844人、コロナ禍で相談も増えた。病院に行くまでもないものの自分の体のことが気になる女性は多いという。

 薬剤師の坂野実加さんは「毎年続けている卵巣がん啓発企画も今年4回目を実施した。この展示と継続的に行うことで、日々頑張る女性が相談できる場所だと知ってもらいたい」 と笑顔を見せる。

 会期は、10月1日からの乳がん啓発月間中とする。薬局は通常営業しており、女性薬剤師が来場者からの相談も無料で受け付ける。

 開催時間は9時30分~20時(土曜は14時まで)。日曜・祝日は定休。13日のみ展示なし通常営業。
今月31日まで。

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